昨年末から各所で話題沸騰だったChatGPTですが、いくつかの記事を読んではいたものの、未だに自分では触れていませんでした。ようやく最近になって自分でも触ってみようかな、と思えるくらいの余裕ができたので触ることにしました。ちなみにChatGPTとはなんぞや、というお話はここでは特にしませんので、気になる方は調べてみてください。一応、WikipediaのChatGPTについての項目を少しだけ引用しておきます。
ChatGPT(チャットジーピーティー、Generative Pre-trained Transformer)は、OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボット。原語の Generative Pre-trained Transformer とは、「生成可能な事前学習済み変換器」という意味である。OpenAIのGPT-3ファミリーの言語モデルを基に構築されており、教師あり学習と強化学習の両方の手法で転移学習されている。
ChatGPT – Wikipedia より
酒田の現状認識をさせる – ChatGPTが描く酒田像 –
さて、まずはChatGPTが酒田はどんな特徴があるという理解をしているのかを確認してみたいと思います。とりあえずChatGPTに酒田の歴史・出身の著名人・特産品などを聞いてみましょう。ChatGPTには日本語版はありませんけれども、ありがたいことに日本語で質問を入力すれば日本語で回答を出力してくれます。非常に助かりますね。それではやっていきましょう。
ChatGPTに酒田市の歴史を西暦でリストにして20件ならべてもらう
上記の通りです。以下のように質問し、回答されました。なお、検索汚染対策として結果は画像にて貼り付けます。
自分は史実と本当に一致しているのか、実際にはファクトチェックしていませんので、気になる方は確認してみるとよろしいかもしれません。個人的には酒田大火とかは入れて来ないんだなあ、とか思いましたね。どうやって重み付けしているのかは少し気になりました。次にいきましょう。
ChatGPTに酒田市出身の著名人を8名、活躍した分野とともにリストにしてもらう
こちらも上記の通りです。以下のように質問し、回答されました。なお、検索汚染対策として結果は画像にて貼り付けます。
こちらも実在している人物なのか、また本当に活躍した分野は一致しているのか、更には酒田市出身なのか、というところを一つ一つファクトチェックしていませんけれども、酒田市在住歴の短い自分が見ても、かなり怪しい匂いが漂ってきていますよね。この手の内容は情報量もそこそこありそうなのでChatGPTの得意とするところなのかなあ、とか思っていましたが、どうやらそんなこともなさそうな予感です。
ChatGPTに酒田市の特産品をぼんやりと尋ねてみる
更に上記の通りです。以下のように質問し、回答されました。なお、検索汚染対策として結果は画像にて貼り付けます。
2回聞いてみたらどう変わってくるのか、少し気になったのでもう一度同じことを聞いてみました。
個人的にはとても面白いなあ、と思った結果だったのですが、いかがでしょうか。精細なところは置いておくとして、大筋納得感のある回答から「どこからその情報持ってきた!?」と思ってしまうようなものまで多種多様。「これ絶対誤情報だろ」と思えるものも確定診断するのはなかなか大変なので、こうやってしれっと出力されると困ってしまうことは少なくなさそうです。
さて、ツールを使っていて困ってしまう、ということは使い方に問題がある、ということでしょう。各所でも語られていることではありますが、今までのようなChatGPTの使い方は現状ではあまり意味のあるものではなさそうです。
酒田の対策立案をさせる – ChatGPTが創る酒田像 –
「対策立案」とか書いていますが、そんなに大層なことではなくて、正確な現状認識は難しそうだからぼんやりとしていても将来像の一つを描いてもらおう、ということです。とりあえずは現状認識で取り上げた『特産品』をChatGPTに創ってもらう、という線で対話してみることにします。
ChatGPTに酒田市の特産品事例を5つ作ってもらう
上記の通りです。以下のように質問し、回答されました。なお、検索汚染対策として結果は画像にて貼り付けます。
最後は恐らく文字数制限に引っかかったものと思われますが[1]実際のところはわかりません、とりあえずかなりボンヤリとした回答が得られました。これもまた質問がよろしくない、ということでしょう。もちろん、この程度の解像度を必要としたアイデア出しに使うというのも、試行回数を増やすことが前提であれば悪くないのかもしれませんが…。次はもう少し幅を狭めた質問をしてみることにします。
ChatGPTに酒田市で生産されているものを使ったスイーツ2種を考案してもらう
そんな訳で上記の通りです。以下のように質問し、回答されました。なお、検索汚染対策として結果は画像にて貼り付けます。
ぱっと見、かなり良くなってきた印象があります。しっかりと読むと怪しいところも散見されますが、それでも無下に即却下するべき提案、という感じでもありません。しっかりと詰めていけばアイデアの下敷きになってくれそうな視点が散りばめられているように思います。まあ、意外性がなくありふれていると言えば、そうかもしれませんが…。
さて、それでは最後によく人間同士でもありそうな内容で提案を募ってみることにします。
ChatGPTに酒田市で生産されている原材料を使ってインスタ映えするスイーツ2種を考案してもらう
上記の通りです。以下のように質問し、回答されました。なお、検索汚染対策として結果は画像にて貼り付けます。
左上のアイコンが表示崩れを起こしてしまいましたが、特に問題はなさそうです。内容的には多少「ん!?」と引っかかる部分もありますが、なかなかの納得感。質問の粗さの割に数秒で得られる回答としてはかなり上出来の部類と言えるでしょう。まあ、2の「はえぬき羊羹アイス」はどこに「はえぬき」が使われているのか、さっぱり理解できませんでしたが…。ただ、何となく目指したい方向性は理解できます。このような粒度の質問を向けてくる人にこの内容で即答できたら、完全に「勝ち」でしょう。もちろん、その手の人は回答の内容にはそれほど興味がないと思いますけれども…。とりあえず、回答に少しだけでも人間が手を加えれば十分にアイデア出しの1つとしては機能すると思いました。
まとめ
さて、そんな訳で色々とChatGPTに質問してきました。個人的にはかなり面白かったです。ChatGPTの回答に「へぇー!そうなんだー!」と思ってしまいそうになる瞬間は自分の中にもありましたが、それではダメですよ。色々と角が立つところもありそうなので、一つ一つのファクトチェックはしてきませんでしたけれども、酒田市出身でない自分が見ても「おやおや?」と心配したくなる出力がチラホラありました。ただ出力結果はとりあえず置いておくとして、上記のような簡単な日本語の質問文で日本語的に破綻のない回答をこれだけの分量で即座に返してくれる、というだけでも未来きているなあ…とか思ってしまいました。
またその出力結果にしても、もちろん完璧ではありませんが、かなりローコストに短い時間で得られる内容としては上々のものでしょう。こちらの質問の仕方や使い方がもう少し上達してくれば、回答の精度もあがってくるのは間違いなさそうなので、人間側の工夫次第というところもありそうです。
人間が提案したり、言ってしまったりすると反発を食らうような内容もAIが相手だと仕方がないかなあ、と思える部分も少なからずありそうなので、酒田への提言をChatGPTにしてもらうシリーズを今後このブログに書いていく「かも」しれません。今回は以上です。
(旦那・拝)
References
↑1 | 実際のところはわかりません |
---|
コメント